サスティナブル衣食住-「食」-贈り物にちょっと差をつけるフェアトレードチョコレートと「第3世界ショップ」

           
        サスティナブル衣食住-「食」-贈り物にちょっと差をつけるフェアトレードチョコレートと「第3世界ショップ」

サスティナブルな暮らしの実現のために私たちが取り組めることや、既に取り組んで影響を与えていらっしゃる方々を、「衣」「食」「住」の3つのテーマで紹介していく、このサスティナブル衣食住シリーズ。今回取り上げるテーマは「食」です。この食のテーマを「フェアトレード」の例を取り上げながら考えていこうと思います。

フェアトレードがなぜ「サスティナブル」なのか

「フェアトレード」とは一般的に、「途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に輸入・販売することで、生産者の生活向上を支援し、貧困問題の解決を目指す貿易の仕組み」と言われます。ここでのポイントは「継続的」と「生活向上の支援が貧困問題の解決に繋がる」という点だと思います。問題解決のためには、継続的に支援をし続けていけるかが問われるからです。

「第3世界ショップ」フェアトレードチョコレートへのこだわり

さて、来週3月14日のホワイトデーや、3月と4月は色々とお祝いごとが多く、誰かに何かを贈る機会が多いと思います。その贈り物に他とちょっと差をつけたいのであれば、「第3世界ショップ」のフェアトレードチョコレートはいかがでしょうか。

「第3世界ショップ」は1986年に始めたフェアトレードや、オーガニックの原材料・製法にこだわった食品などのハンドクラフト品を輸入販売している企業です。人気商品のフェアトレードチョコレートでは、3つの「顔の見える関係」を大切にしています。

①フェアトレード原材料を使用していること。
ドミニカ共和国のカカオ、マダガスカルのバニラ、パラグアイの粗糖、そしてコスタリカの黒糖が使われ、これら全てに海外の有機認証が付いているそうです。また、これらの原材料は適正価格で直接購入することで、継続的に取引することも可能にしています。

②環境に配慮したスイスの工場で作られていること。
この工場では、有機栽培の指導や、生活改善・品質向上プロジェクトにも取り組み、生産者とも長期的な関係を築いているそうです。チョコレートは素材と製法にもこだわり、最長72時間かけてじっくり練り上げ、添加物は一切使用していないそうです。

③国内の様々なハンディキャップを持った方々の仕事で成り立っていること。
限定商品「Artisanチョコレート」のパッケージは、 様々なハンディキャップを持った方々によって描かれたものです。Artisan(アーティザン)は英語で「職人」を指し、チョコレートの生産者と、世界に一つしかないデザインを生み出すデザイナーの職人技に敬意を込めてネーミングされたそうです。ここでいうデザイナーは、好きなこと・得意なことで活躍し、仕事を得ることを目指し活動する福祉施設「studio COOCA(スタジオクーカ)」でパフォーマンス活動をされている、様々なハンディキャップを持った方々です。

「フェアトレード」から「コミュニティトレード」へ

「第3世界ショップ」はフェアトレードを経て、現在では国内外を問わず、地域の力で諸問題の解決を目指す「コミュニティトレード」へ活動の幅を広げているそうです。

解決すべき問題は、発展途上国の貧困問題だけではなく、環境破壊、地域の過疎化・高齢化、後継者難、伝統的な文化や技術喪失といったどこでも起きうる問題です。こうした「地域の困った!の声を、地域の人たちと一緒に事業化することで問題を解決する」ことを実践し、このような活動を「コミュニティトレード」として推進しているそうです。

贈り物にはみんなに優しいフェアトレードチョコレートを

作った人にも、食べる人にも、たくさんの優しさが詰まったフェアトレードチョコレートを、大切な人への贈り物選びの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

第3世界ショップのフェアトレードチョコレートは、添加物や乳化剤は一切使わずに作られいるため、口に含んだ瞬間、豊かなコクとカカオの芳醇な香りが口いっぱいに広がるそうですよ。体にも、環境にも、社会にも優しいものを食べたり、分かち合いながら、サスティナブルな暮らしの実現に貢献していけたら良いなと思いました。

【参考URL】

https://www.p-alt.co.jp/chocolate/