未来の食糧問題を解決する 今大注目の昆虫食

           
        未来の食糧問題を解決する 今大注目の昆虫食

人口爆発による食糧不足を昆虫食が解決する

産業発展や医療技術の発展、平均寿命の伸びに伴い、世界の人口は増加し続けています。現在世界の人口は約78億人ですが、このまま増加を続けると2050年の世界人口は100億人を突破すると予想されており、急激な人口爆発が起こるとされています。

人口増加にともない、課題となっていることが「食料をいかに確保するか」ということです。国連食糧農業機関(FAO)は、食糧不足の中でもタンパク質の不足について警鐘を鳴らしています。健康な生活を送るために欠かせないタンパク質ですが、肉の生産には多大なるコストがかかり、魚も資源が限られています。そんな中新しいタンパク源として注目を浴びているのが昆虫食です。

今回は、昆虫食について考えたいと思います。

栄養価が高く、地球に優しい注目食材

イナゴの佃煮など日本の一部の地域では古くから昆虫を食べる習慣がありますが、昆虫はタンパク質やミネラルを豊富に含んでおり非常に栄養価が高いです。例えば、イナゴはタンパク質が70%で脂肪が10%以下という、高タンパク低脂肪な食材です。また、少ない餌、水、土地で、生産が可能で、豚・鶏・牛を飼育するのにくらべ温室効果ガスの排出量がはるかに少なく環境負荷も少ないです。生産期間も短くて済むので、短期間でたくさんの食糧を確保することが可能になります。

初心者でも食べやすい加工タイプの昆虫食が続々登場

栄養価が高く、注目食材だといってもそのまま食べるのには抵抗がある方がほとんどだと思います。そういう方に向け加工品タイプの昆虫食が続々登場しています。昆虫をパウダーやエキス状にして、せんべいやクッキー、ふりかけ、ジュースなどに加工しており、原型をとどめていないので抵抗感なく楽しむことができます。無印良品では、コオロギせんべいを販売しています。サクサクしていて海老のような風味でとてもおいしいです。ちなみに私のおススメは、INNOCENTさんのクリケットプロテインバーです。全てオーガニック・乳製品不使用のグルテンフリーのプロテインバーでとってもおいしくおやつ代わりに重宝しています。

見た目には全くわからない昆虫ピザもあるそうです。

数十年先の未来を見据えて普段の食事を変えてみよう

食べ物にあふれている日本にいると食糧不足の危機がせまっているなんて感じることも少ないかと思います。しかし、今この瞬間から食糧問題に真剣に取り組む必要が出てきています。生産コストの高いお肉を控えてみる。加工品の昆虫食を試してみる。フードロスを出さない。私たちにできることはたくさんあると思います。普段の食事でできることから始めてみましょう。

【参考URL】

 https://www.elle-rose.co.jp/column/article.php?column=17&page=2

 https://heim.jp/magazine/241962