親も子もつなぐコミュニティー「子ども食堂」

           
        親も子もつなぐコミュニティー「子ども食堂」

増える貧困家庭と孤食児童を支援する新しい取り組み

戦後経済成長をはたし、一見貧困とは無縁と思えるほど、豊かになった日本ですが、現在日本の貧困が問題になっています。2015年の時点で7人に1人の子どもが貧困状態になっており、満足にご飯を食べることが難しくなっています。

また、共働き家庭が増え、学校から帰ってきた子どもたちが1人で食事を取る孤食も増えているそうです。

こういった現状を受けて、手作りで温かい食事を誰かと一緒に食べられる「子ども食堂」が日本全国に広がっています。

本日は子ども食堂について紹介したいと思います。

貧困を救う子ども食堂

温かい食事を格安で、多くの人の交流の場に

「子ども食堂」とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場のことをいいます。注目すべき点は、民間初の自発的な活動であることです。ご飯を十分に食べることができない子どもたちがいることを知った八百屋の店主が、自ら始めたことをきっかけに全国に広がりました。

貧困層の子どもへの食事提供だけでなく、共働きで家事をする時間がない家族が一緒に食事をすることも可能です。

たくさんの人が集まり、親同士・子ども同士のコミュニケーションも増え、地域の重要なコミュニティになっています。

継続のカギは活動資金 支援団体を通じて寄付も可能

「子ども食堂」は、善意で始まったボランティアのため、スタッフや会場の確保・食材を仕入れる資金調達等、活動を続けるための課題がたくさんあります。活動資金は、運営者の持ち出しになっていることが多いです。

こうした状況をうけて、少しでも長く活動を継続できるよう支援している団体もあります。

認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ」では、全国各地の子ども食堂をつなげ、支援することで、誰も取りこぼさない社会を作ることを目指しています。むすびえでは、寄付も承っており、Tポイントやクレジットカード等でも寄付が可能です。集まった寄付金は、子ども食堂の運営資金となります。

活動を支援し、子どもの支援と新しいコミュニティーづくりを

子ども食堂は、貧困家庭の子どもの成長を助けるだけでなく、デジタル化が進み人とのつながりが薄れているといわれている社会の中で、地域の交流の場としても重要な役割を果たしています。スタッフとして参加するのは難しい方もまずは、寄付から参加し、地域活性に貢献してみませんか。

【参考URL】

むすびえ https://musubie.org/

https://gooddo.jp/magazine/poverty/children_proverty/children_cafeteria/