脱プラライフを実践して、未来の海を美しくしよう
- 2019.12.25
- Action
先日、カフェで飲み物を注文したら、「紙のストロー」がついてきました。
店員さんに「紙でできたストローってめずらしいですね」と伝えたところ、
「うちのカフェではSDGsの一環で脱プラスチックに取り組んでいるんです。スターバックスさんもすべてのストローを紙にされるみたいですよ。」と教えてもらいました。
それをきっかけにいろいろ調べてみたら、環境保護のための脱プラスチック(脱プラ)の動きがあるようです。
でも、なぜ脱プラ?なんのために?SDGsとの関連は?
今回は、脱プラとSDGsについて考えようと思います。
プラスチックが海にあたえる影響
プラスチックの特徴のひとつは、くさらないこと。
土に埋めても分解されないので、きちんと廃棄をしないと、半永久的に自然界にのこり続けることになります。
ポイ捨てされたペットボトルやスーパーの袋の一部などは、そのままの形で雨と一緒に側溝に流れ込んで川に流れていきます。仮にそのまま流れなかったとしても、紫外線などの影響で劣化し、小さなプラスチックの粒子(マイクロプラスチック)となって川に流れ出し、最後にたどり着く先は海です。
1年間に海に流れるプラスチックは、約800万トン(ジャンボジェット機5万機分)とも言われています。2050年には、海にいる魚すべての重量よりプラスチックの方が重くなると予測されており、生態系に与える影響が心配されています。
(参照:https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji17/)
プラスチックのストローが鼻に詰まって辛そうな亀や、誤ってビニール袋を食べてしまい死んでしまった魚、そんなニュースを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
SDGs14 海の豊かさを守ろう
プラスチックの海に与える影響がとても大きいことは分かっていただけたのではないでしょうか。だからこそSDGsに深く関わっているんです。
それが、「SDGs14 海の豊かさを守ろう」です。
「SDGs14 海の豊かさを守ろう」では「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保存し、持続可能な形で利用すること」を目的に10のターゲット目標があります。
ターゲット目標の最初にプラスチックをはじめとする海洋ごみによる海の汚染の防止や生態系の回復を掲げています。
ターゲット(一部抜粋) | |
14.1 | 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。 |
14.2 | 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。 |
今日からできる脱プラ活動
2050年には、海にいるすべての魚よりも海にあるプラスチックのほうが重くなるって衝撃ですよね。
プランクトンと共にマイクロプラスチックを摂取した魚を食べることで、私たちの体内にはプラスチックが蓄積されてきているとも言われており、人体への影響が心配されています。
だからこそ、身近なところから脱プラ活動をしてみませんか。
・ペットボトルの飲み物を買うのでなく、マイボトルを持ち歩く。
・エコバックを常備して、買い物袋はもらわない。
・BBQやパーティなどで使う食器類は、紙製にする。
私は、毎日ペットボトルのお茶を買っていましたが、自分でお茶を作ってマイボトルを持ち歩くようにしました。本当に毎日買っていたので、これだけで、365本のペットボトルの削減です。これを10人がやればあっという間に3,650本。100人がやれば36,500本になります。小さなこともみんなでやっていくと大きな力になります。
これからの社会を創るのは、私たち一人ひとりの行動です。私たちにできることをコツコツ実践し、SDGsの達成へ貢献し、持続可能な社会を創っていきましょう。
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