お年寄りが増える町で持続可能なまちづくりを
鳥取県日南町の挑戦

           
        お年寄りが増える町で持続可能なまちづくりを<br>鳥取県日南町の挑戦

アンブレラスカイが日本でも見られる

アンブレラスカイってご存知ですか?
ポルトガルのアゲダという街で毎年夏に行われているイベントで、よく世界の絶景写真集とかに載っています。

アンブレラスカイ
https://zekkei.in/costa-nova-in-portugal

そうです!これです。

こちらのアンブレラスカイが日本でも見れちゃうのです。
しかも日本らしく和傘で。
2019年に「令和元年度SDGs未来都市」に指定された鳥取県日南町の取り組みです。
数ある地域課題を抱えながら、持続可能なまちづくりにチャレンジする日南町を紹介します。

SDGs未来都市 人口減少や高齢化にチャレンジする日南町

全国で最も人口の少ない鳥取県。その南西に位置するのが日南町です。
人口は4,470名(2019年2月末時点)で、人口の半分以上がお年寄りという町です。
「日本の30年後の姿」と言われているからこそ、人口減少や高齢化といった地域課題に早くから取り組んでいました。

日南町のホタル
日南町のホタル https://nichinan-hinogawanosato.jp/2020/06/13/「福万来ホタル乃国2020」の中止について/ 

行政、医療、福祉、教育、商業といった、生活に必要な機能を町の中心に集め、町営バスやデマンドバスを運行することで、暮らしている地域を守りながらコンパクトな行政を実現する「コンパクトヴィレッジ構想」。
CO2の売り買いができる「Jクレジット制度」を利用した「森林育成活動」など、
今ある環境を大切にしながら、緩やかな人口減少を実現させる取り組みをたくさん行ってきました。
今回、「SDGs未来都市」に認定されたことで、林業を中心とした事業創出に取り組まれていきます。

アンブレラスカイに未来の日南町への想いを込める

SDGsの理念に沿ったまちづくりをPRするために開催される、今回のアンブレラスカイ。
木の温かみのある町役場の交流ホールには、SDGsのアイコンカラーに使用されている17色の和傘がつるされており、写真映えスポットになっています。

町役場のアンブレラスカイ

和傘の色は、SDGsを学んだ地域の小学生たちが塗ったそうです。
塗料には、日南町出身の佐武林蔵氏が立ち上げたサクラクレパス社のアクリル絵の具を使い、子供たちに故郷の偉大な出身者を伝えることや、これからの日南町は、子供たちが引っ張っていくのだと伝えるよき教育の機会にもなっています。

日南町を訪れ、持続可能なまちづくりを体感しよう

「和傘のアンブレラスカイ」は、2020年10月末ごろまでの展示を予定しており、期間中は誰でも見ることができます。
日南町は自然豊かで、夏にはたくさんの幻想的な景色を作り出すそうです。
これも日南町の努力のたまものではないでしょうか。
いつか日南町を訪れ、美しい自然を堪能しながらSDGsに触れたいと思います。

参考
SDGs日南町 提案書
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kankyo/teian/presen/sdgs_r1presen_45.pdf
Jクレジット紹介
http://www.town.nichinan.lg.jp/photolib/497/2265.pdf