すべての人にとって平等な社会を SDGs10「人や国の不平等をなくそう」
- 2021.09.30
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SDGs10「人や国の不平等をなくそう」について考える
SDGs10は、「人や国の不平等をなくそう」です。国内および国家間の格差を是正するために10個のターゲット目標があります。
ターゲット | |
10.1 | 2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。 |
10.2 | 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。 |
10.3 | 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。 |
10.4 | 税制、賃金、社会保障政策をはじめとする政策を導入し、平等の拡大を漸進的に達成する。 |
10.5 | 世界金融市場と金融機関に対する規制とモニタリングを改善し、こうした規制の実施を強化する。 |
10.6 | 地球規模の国際経済・金融制度の意思決定における開発途上国の参加や発言力を拡大させることにより、より効果的で信用力があり、説明責任のある正当な制度を実現する。 |
10.7 | 計画に基づき良く管理された移民政策の実施などを通じて、秩序のとれた、安全で規則的かつ責任ある移住や流動性を促進する。 |
10.a | 世界貿易機関(WTO)協定に従い、開発途上国、特に後発開発途上国に対する特別かつ異なる待遇の原則を実施する。 |
10.b | 各国の国家計画やプログラムに従って、後発開発途上国、アフリカ諸国、小島嶼開発途上国及び内陸開発途上国を始めとする、ニーズが最も大きい国々への、政府開発援助(ODA)及び海外直接投資を含む資金の流入を促進する。 |
10.c | 2030年までに、移住労働者による送金コストを3%未満に引き下げ、コストが5%を越える送金経路を撤廃する。 |
全ての機会は平等に与えられているようで、与えられていません。現状どのような不平等があるのか。格差はどれくらいなのかについて学んでいきたいと思います。
不平等はありとあらゆるところに存在する
世界には、いろいろな不平等があります。先進国と途上国と後発発展途上国で生活水準が全く異なります。同じ国や地域でも豊かな人と貧しい人がいます。男性と女性、障害がある人とない人で、就職の時に差が出たりします。どの民族や宗教に属すかによって対立が起こることもあります。
この差は、生まれてきた環境によるところも多いです。本人の努力ではどうしようもないこともたくさんあります。こうした違いがもたらす不平等をなくしていくことが、暮らしの安定や平和につながっています。

世界の富はほんの一部に集中し、移民は差別をうけやすい
世界の人口は約78億人ですが、そのトップ2000人のお金持ちが貧しい46億人分よりもたくさんの資産を持っています。これらは、本人の努力ではどうしようもない差から生まれているものになります。こうした格差を減らし、貧しい人たちが収入を増やしていける支援が必要です。
また、様々な事情で母国を離れ異国に移り住む移民の問題もあります。自国の働き口を奪っていると差別が起きたり、そもそも移民のほうが安い賃金で働き、賃金格差が起きたりもしています。
海外からの労働力に頼る必要がある日本においても今後重要な課題の1つになりえます。

世界の不平等について正しい知識を得ることから始めよう
五体満足で日本という国に生まれると不平等を感じることはあまりないかもしれません。しかし、世界だけ人限らず、日本国内でも自分ではどうしようもできない不平等さの壁に苦しんでる人は多いです。
まずは、今世界で何が起きているのかきちんと理解をし、より平等な社内するため私たちにできることは何か考えていきたいと思います。
【参考】
Edu Town SDGs https://sdgs.edutown.jp/info/goals/goals-10.html
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