誰にとっても平等な社会を!SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」とは
- 2020.10.14
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SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」について考える
SDGs5は、「ジェンダー平等を実現しよう」です。
「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」ことを目指して、9つのターゲット目標があります。

ターゲット | |
5.1 | あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。 |
5.2 | 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。 |
5.3 | 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。 |
5.4 | 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。 |
5.5 | 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。 |
5.6 | 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、並びにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。 |
5.a | 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、並びに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。 |
5.b | 女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。 |
5.c | ジェンダー平等の促進、並びに全ての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。 |
つまり「性別による差別がない未来を目指そう」ということです。
みなさんも一度は「男のくせに」とか「女なんだから」と言われたことがあると思います。そのたびに生きづらさを感じたことはないですか??
世界には、性別を理由で学校にいけなかったり、働けない人も沢山います。
そこで今回は、ジェンダー平等について考えたいと思います。
わたしたちの想像以上に存在している女性差別
教育を受けることができない。身体が大人になる前の10代で結婚・妊娠・出産する。人身売買で売られてしまう。女性であるだけで、さまざまな差別を受け、自由に生き方を選択することが難しい現実が世界にはあります。
世界の女性の3人に1人は、暴力被害にあっています。途上国の多くでは、いまだに女の子は家事をする労働力としてみられています。、毎日水汲みだけに1日を費やし、学校に行く暇もなく、大人になって仕事につけずに苦労している女性がたくさんいます。

女性だけでないLGBTが浸透する社会を作ろう
女性と男性の格差だけではありません。以前は性別といわれると、男性・女性で分けるのが当たり前でした。しかし最近は生まれつきの性別ではなく、身体と心の性が違う人や、恋愛対象が同じ性別の人など「LGBT」と呼ばれる人たちの存在が認知されるようになりました。そして、LGBTを受け入れていく社会になりつつあります。最近は日本でも少しずつオープンになってきましたが、LGBTの人々のなかには、まだまだ自分自身をオープンにできなかったり、生きづらいと感じている人がいます。

課題が多い日本のジェンダー平等。先進国でダントツの遅れ
日本のジェンダー平等は世界の国々と比較してどうなのでしょうか??
実は、SDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」に関して、日本はさまざまな機関から努力が必要と指摘されています。
それもそのはず、男女の社会的・文化的な格差を比べた「ジェンダーギャップ指数」で、2017年に日本は144か国中114位、先進国の中ではダントツで遅れをとっています。
子育てはまだまだ女性がやるもので、育児休暇は女性がとるのが当たり前。こういう考えをもっている人が少なくない日本では、子育てをしながらのキャリアアップがむずかしい状況です。

性別関係なくひとりの個人として尊重される世界に
女性だからとか、男性だからとか関係なく、それぞれを個として尊重する社会をつくるためにも、私たち1人1人の意識がとても大切になってきます。
いままで当たり前だと思っていたことを、本当にそうかな??と考えながら、多様な考え方を受け入れ、行動していくことがジェンダー平等につながっていくのではないでしょうか。
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