誰もが健康に生きる世界に SDGs3「すべての人に健康と福祉を」とは
- 2020.09.16
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SDGs3「すべての人に健康と福祉を」について考えてみる
SDGs3は「すべての人に健康と福祉を」
「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」ために13のターゲット目標があります。

ターゲット | |
3.1 | 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。 |
3.2 | 全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、 2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。 |
3.3 | 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。 |
3.4 | 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。 |
3.5 | 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。 |
3.6 | 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。 |
3.7 | 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスを全ての人々が利用できるようにする。 |
3.8 | 全ての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。 |
3.9 | 2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。 |
3.a | 全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。 |
3.b | 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。 |
3.c | 開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。 |
3.d | 全ての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。 |
要は、「誰もが、健康に過ごせる世界をつくろう」ってことです。
健康問題は、私たちにとって、とてもとても身近なこと。
コロナとか肥満対策とかガン予防とか、健康関連の番組とかっていつも人気ですよね。
自分ごとになりやすいからこそ考えやすい。
今、世界では何が問題になっているのか。私たちには何ができるのか。
今日は、SDGs3「すべての人に健康と福祉を」について考えてみたいと思います。
5秒に1人が命を落とす。感染症予防に必要なのは正しい知識
世界では、5歳になる前に命を落とす子供が1年間に約560万人います。計算すると5秒に1人亡くなっていることになるそうです。
本来なら予防や治療ができるはずの肺炎や下痢、マラリアなどで多くの命が失われています。
感染すると命の危険がある病気でも、ワクチン接種や正しい予防法を知っていることで、防ぐことができます。
世界で協力して、感染症の予防に取り組んでいますが、まだまだ命を落とす人がたくさんいます。
すべての人が感染症予防に触れる機会を作ることが、健康で長生きできる世界を作っていきます。

たばこ・アルコール・ドラッグ・HIV 正しい知識が健康を促進
感染症だけではないです。様々な原因で健康を損なっている人が、途上国・先進国関係なくたくさんいます。
たばこやアルコールの過剰摂取。ドラッグや環境汚染による健康被害。
HIVに感染している人も増え続けています。
日本では、がんや糖尿病といた生活習慣病が課題になっていますよね。
こうした健康課題は、その危険性と予防法をきちんと理解していれば防げるものばかりです。学校でも勉強しますが、普段からきちんとそうした情報に触れていることがとても重要です。

医療費はどんどん膨大に。予防医学で使えるところに
日本は、世界に先駆けて超高齢化社会をむかえています。これにより医療費がどんどん増えており、健康保険で賄えきれなくなっていく可能性もあります。今まで、3割負担でよかった病院代が上がってしまい、治療が受けづらくなるかもしれません。予防医学を普及させ、みんなで医療費を抑えていく工夫も必要です。
途上国では、日本の健康保険のような福祉サービスどころか、十分な医療設備がないところも多いです。こうしたところに医療サービスを広げていくことも重要です。

正しい知識を学んで、健康で豊かな生活を送ろう。
感染症も生活習慣病も正しい知識があれば、予防することができます。
まずは、自分自身が健康な生活を送ることが、健康な社会の実現につながります。
「健康診断を毎年受ける」
「たばこやアルコールは控えめに」
「手洗いうがいを徹底」
「正しい健康知識を学ぶ」
こうしたことを実践して、健康な生活を送っていきませんか。
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